その小さなズレに込められた“おもてなし”

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手にした瞬間、何気なく感じた違和感――開け口が中央ではなく、少しズレている。
「なぜ?」と首をかしげながらも、その理由を知れば納得し、そして感動さえ覚えます。

実は、このズレこそが日本企業のおもてなし精神の真骨頂なのです。

この少しズレた開け口、ただのデザインではありません。袋を開けた後の動作まで計算されています。

  1. 下部を手で持ち、上部を口へ運ぶ動作がスムーズ
    開封後、袋の下部はそのまま手に持ちやすくなっています。袋越しに持つので手が汚れる心配もありません。

  2. おにぎりの向きが統一されている安心感
    開封口から開ければ、必ずおにぎりが「上部から」食べられるように設計されています。手間いらずで、誰でも正しい向きで楽しめるのです。

ただ食べるだけじゃない、心に響く体験

一見すると些細な工夫。しかし、この小さな気遣いは、「どうすれば食べる人がもっと快適に、気持ちよく体験できるか」を徹底的に考え抜いた結果です。

日常の何気ない瞬間に、日本企業の思いやりがふと顔を出す。この開け口のズレが教えてくれるのは、ただの利便性だけではありません。私たちの食べる瞬間そのものを心地よいものにしようとするおもてなしの心なのです。

次に日本のおにぎりを手に取ったとき、この開け口に込められた「いい感じ」を、ぜひ感じてみてください。

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